神戸市民65歳以上の方対象 神戸市委託事業 KOBEシニア元気ポイント
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2021.09.28活動報告
みなさま、こんにちは。
本日は、活動インタビュー第2回!
垂水区の受入施設である 介護老人保健施設 【名谷すみれ苑】にて活動中の植野さん、施設担当者の山中さんへの取材報告です。
活動の様子や活動を通しての感想、施設にとって活動者はどのような存在か、などをお伺いしました!
活動者 植野さん (写真左) 名谷すみれ苑にて 約8年間 活動中。73歳。
施設担当者 山中さん (写真右) 事務員とボランティア関連業務を兼任。
― まず、活動者の植野さんへ取材にご協力いただきました。
Q1. 活動を始められたきっかけを教えてください。
植野さん:
世の中の役に立てて、自分が動き回れたら嬉しいなと思い、区の福祉センターに行ってボランティア活動の登録をしたのが始まりです。
桜の時期、しあわせの村への花見の付き添いボランティアがあり、そこで山中さんと出会いました。
山中さんから「名谷すみれ苑でボランティアをしてみませんか」とお声掛けいただいたのがきっかけです。
それから8年ほど活動を続けています。
Q2. どのような活動をしていますか。
植野さん:
入浴後のドライヤーがけをしています。
利用者さんはご高齢なので、タオルで拭くときにも頭がぐらぐらします。片方の頭を持って支えてあげたり、拭くときも順番に耳の後ろやうなじなど拭いて、乾かすときには声をかけたり考えて動くようにしています。ひとつひとつの作業を丁寧にしてあげたいと思ってやっています。
以前は6階で利用者さん、ボランティア全員集まって喫茶をやっていましたが、今はコロナでお休みしています。喫茶の時間が楽しみで、エレベーターの前でみんな並んで待っているくらい大人気なんです。インスタントコーヒーを入れてあげたらすごくおいしいと言って飲んでくれるので嬉しいです。利用者さんから「あれが楽しみ」「いつはじまるの」とすごく聞かれます。
今コロナで喫茶が出来ないので、その分ドライヤーをするとき、利用者さんの身になって、気持ちになって考えて優しく接するように心掛けています。
Q3. 活動の際に「工夫していること」を教えてください。
植野さん:
ドライヤーで整髪しているときに「もう私なんてどうでもええねん」等ネガティブな事を言う利用者さんもいます。そのような方には「そんなことない、きれいな白髪してるやん。お顔の色とマッチしてとても綺麗よ」等、その方の良いところをたくさん見つけて、伝えています。
ただドライヤーをかけてお終いとならずに、お友達のようにお話をすると、喜んでくださいます。
私は今73歳ですが、残りの人生元気でいれば、自分がたくさんの人の役に立てると考えたらそれが励みや楽しみになったりします。
Q4. KOBEシニア元気ポイント説明会への受講のきっかけは何ですか?
植野さん:
施設からの紹介で説明会に参加しました。ここで活動している方で65歳以上の方はみんな登録しました。活動にポイントが付くと聞き、みんなで喜んでいました。
ポイントがなくても、お金がもらえなくてもやる気はあるんですけど、もらえたらやっぱり嬉しいですね。
Q5. 交換したポイントの使い道は何ですか?
植野さん:
敬老パスにチャージした分は、交通費として使う予定です。
名谷すみれ苑から交通費は支給されるので、換金分はお小遣いになりそうです。
この年になると欲しいものはそんなにないので、生活費になるかもしれません(笑)
ただ、お金には代えられないものをたくさん貰っています。一番は優しさと労りです。
活動がお休みの日は利用者さんから怒られるくらい、私を待っていてくれているのが嬉しいです。言葉だけじゃなく、私の中から出ているものが通じているんだなと思います。
そういう活動ができることが、私にとっては最高だと感じています。だから利用者さんに元気をあげたいと思うと大きな声も出るし、笑顔も溢れます。
Q6. これから活動を始められる方にアドバイスをお願いします!
植野さん:
利用者さんの身になって行動すると良いと思います。
ただ自分がしたいから、暇だからという気持ちだけじゃなく、利用者さんの為になるように自分で接し方を考えて活動してすればいいかと思います。
活動してない人からは「無償でそんなことしたって」「お金ももらえないのに、それだったら仕事した方がいいんじゃないの」と言われたりしますが、私は、逆に食事代・交通費もいただいて、楽しく活動しているので本当にありがたいです。体も動くし、いいこと尽くしじゃないかなと思っています。
人それぞれ、色んな考え方があるかなと思いますが元気にボランティアができることが私にとって喜びになってます。
― 植野さん、取材にご協力いただき、ありがとうございました。続いて、施設担当者の山中さんへお話しを伺いました。
Q1. スタッフさんにとって、活動者はどういった存在でしょうか。
山中さん:
「いないと困る存在」です。利用者さんにとってはよき話し相手であり、いてくれると元気になれる存在です。
職員は猫の手も借りたいくらい忙しいので、本当に助かっていますし、施設の雰囲気も明るくなります。私たちの雑談相手にもなってくれたり。仲良くしてもらっています。
本当に家族みたいな存在でもあります。
Q2. KOBEシニア元気ポイント制度の魅力はなんですか?
山中さん:
活動者さんには奉仕してもらっている分を対価に替えてあげたいという思いが常々あったので、ポイント制度で活動者さんに何か返ってくるというのは魅力です。
ポイントを現金に換えられるのはとても良いと思います。
Q3. これから活動を始められる方にアドバイスをお願いします!
山中さん:
自分に出来ることや好きなことから始めてもらうのがいいと思います。
例えば手先が器用な方なら折り紙教室をしたり、囲碁や将棋のお相手、動くのが好きな方は移動の補助をしたいと言われる方もいます。
得意なことを活かして活動していらっしゃる方もたくさんいるので、出来ることや得意なことから始めてみるのがいいと思います。
また、他の活動者の方との出会いがあったりしますので、家に閉じこもっているよりも外に出てお話ししている方が活き活きできると思います。ぜひ参加してみてください。
― 山中さん、施設のみなさま、ご協力ありがとうございました。活動者のみなさまの活動の参考になるよう、引き続き取材を行いますので、次回もお楽しみに★
今回取材した施設はこちら → 介護老人保健施設名谷すみれ苑
過去の 活動インタビュー記事 は下記よりご覧いただけます。
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