神戸市民65歳以上の方対象 神戸市委託事業 KOBEシニア元気ポイント
KOBEシニア元気ポイント事務局
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2022.08.23活動報告
みなさま、こんにちは。
本日は、中央区の受入施設 介護老人保健施設 サニーピア にて活動中の松尾さんと、施設管理者の潮崎さんに取材した内容をご報告します!
活動の様子や、活動を通しての感想、施設にとって活動者はどのような存在か、などをお伺いしました!
活動者 松尾さん(写真左)活動歴3か月
施設担当者 管理者 潮崎さん(写真右)
ー活動者の松尾さんにインタビューしました。
Q1.KOBEシニア元気ポイントの説明会参加のきっかけは?
松尾さん:
定年退職後、趣味など今までできなかったことをしていましたが、空いた時間に何かできたらいいなと思っていた時にKOBEシニア元気ポイントのチラシを見つけました。
ボランティアをしたいなと思っていたし、他の市でシニアボランティアの制度があることは知っていたので、神戸市の後押しがあれば安心だなと思って参加しました。
Q2.今の施設で活動することになったきっかけは?
松尾さん:
説明会で登録後、家から通える範囲で受入施設を探し、すぐにこちらの施設へ連絡しました。
施設に来た時に雰囲気がいいなと思いましたし、担当の潮崎さんが対応してくれて、すごく親切に色々と教えてくださいました。
Q3.活動内容はどういったものですか?
松尾さん:
入浴後の利用者さんのドライヤーかけをしています。
入浴の合間に手が空いた時は、利用者さんとお話したり、困りごとがないか聞いたりしています。
車椅子を押して席まで案内することもあります。車椅子はこちらでやり方を教えてもらって、押せるようになりました。
Q4.活動の際に注意・工夫していることは?
松尾さん:
挨拶は基本だと思うので、みなさんにするようにしています。あと、あまり一人の利用者さんにばかり話すことがないように気をつけています。
利用者さんによっては話しかけられるのがあまり好きではない方もいるので、そういった方にはしつこくしないようにしています。
でも、初めはあまり反応がなかった方も、毎回声をかけると目を合わせてくれたり挨拶してくれるようになりました。
Q5.交換したポイントの使い道は?
松尾さん:
今年の5月から活動を始めたばかりなので、まだ使い道は考えていません。何か有意義な使い方を考えたいです。
ボランティアを思い出すようなものに使えたらなと思います。
Q6.これから活動を始められる方へメッセージを!
松尾さん:
自分を動かすような、熱量が上がってくるような、何かきっかけがあれば自然と動き出せると思います。
私の場合は、説明会に参加してやる気になり、すぐに施設での活動を始めましたが、「自分のやりたかったことがやっとできる!」という気持ちでした。
高齢者施設で活動を始めたのは、自分の行く先というか、そういったことに興味があったからです。
「自分の為にもなるよ」「社会とつながれるので良いのでは」と、家族や友人からも背中を押してもらえました。
もともと趣味などを通して社会とつながりはあると思っていましたが、こちらでの活動を通してもっと刺激がもらえたり、視野が広がっていると感じます。
ー松尾さん、取材にご協力いただき、ありがとうございました。
続いて、施設管理者の潮崎さんのインタビューです。
Q1.KOBEシニア元気ポイントに参加したきっかけを教えてください。
潮崎さん:
ケア・アシスタント制度(※)を利用していましたが、コロナ禍で難しくなっていた時に広報でこの制度を知り、やってみようと思いました。
行事の時に手伝ってもらうようなボランティアの受入はありましたが、日常業務の補助的なボランティアは受入したことがありませんでした。
※ケア・アシスタント制度…特別養護老人ホームや介護老人保健施設において、雇用され、試用的に介護の周辺業務(配膳、掃除、洗濯、ベッドメイク、話し相手、レクリエーション補助等)に従事する方。
介護に関する専門的な知識を必要としない。
Q2.活動受入の際に注意・工夫していることは?
潮崎さん:
みなさん活動が初めての方ばかりだと思うので、来られるときは緊張していらっしゃると思います。
できるだけ安心して、リラックスして開始してもらえるよう、常に明るく笑顔になるようなムード作りをしながら案内するよう心がけています。
Q3.受入して良かったことは?
潮崎さん:
すごく助かっています。
利用者さんが入浴後に一気に出てくる時間があり、髪の毛を気にされている利用者さんでも、職員が忙しいので急いでドライヤーをされても「仕方がない」と思ってしまわれます。
でも活動者さんはみなさんすごく丁寧にドライヤーをかけてくれるので、とても有難いです。
以前はドライヤーも全て職員が行っていましたが、今は他の業務に回ることができて本当に助かります。
また、意外と外部の方が入ることで、職員も良い意味で緊張して、もともと悪いわけではないですが言葉遣いや行動を見直す機会にもなります。
利用者さんにとっても、年の近い活動者さんの方が職員よりもお話が合うので良いと思います。
Q4.受入を検討されている施設へのアドバイス
潮崎さん:
忙しい中で活動者の受入をためらう気持ちはよくわかります。
初めての方に急に高齢者の方と喋ってくださいと言っても難しいので、ある程度は職員が付いてあげないといけません。
でも「地域の中の施設」になるためには、施設の中の利用者さんだけではなく、周りの人にもどんどん活動を広げなくてはいけないと思っています。
外部の人が中に入って何かすることで外とのつながりができていくので、活動者受入はそのきっかけ作りです。頑張って時間と人を費やしていくところじゃないかなと思います。
いずれ介護業界がもっと人不足になったとき、地域に人たちに助けてもらったり、未経験の人でも働いていける仕組みを作っていかないといけない。
介護士だけが全部するのは難しいです。分業化してある程度簡単にして、色んな人達に流していくことが必要になってくるのではないでしょうか。
Q5.これから活動を始められる方にメッセージをお願いします
潮崎さん:
私自身、育児中に社会から取り残されたような気分になり、地域のボランティアグループに入って子供と一緒に活動していました。
最初はもちろん不安な気持ちでしたが、周りの方に親切にしてもらったり、色んな事を教えてもらったことがきっかけで、また仕事をやってみようと思えました。
始めることが不安な気持ちはとてもよくわかります。でも、できるのに何もせず家で閉じこもってしまうのは、もっと孤独になっていくんではないかと思うんです。
初めの一歩を踏み出すのは不安ですが、勇気を持って行動してみてください。
私たちも無理なことは絶対に頼みません。できること、やりたいことをお聞きしてやってもらうようにしています。
みなさん、何か特技みたいなものがあると思うので、それを活かして活動してもらえたらいいなと思います。
ー潮崎さん、施設のみなさま、ご協力ありがとうございました。
今後も活動者のみなさまの参考になるよう、取材を続けて参ります。次回もお楽しみに♪
今回取材した施設はこちら ➝ 介護老人保健施設 サニーピア
過去のインタビュー記事は下記よりご覧いただけます。
・【第1回】(北区)デイサービスtakkにて活動インタビュー
・【第2回】(垂水区)名谷すみれ苑にて活動インタビュー
・【第3回】(垂水区)ハーブテラス星が丘にて活動インタビュー
・【第4回】(垂水区)りらいふ舞子にて活動インタビュー
・【第5回】(兵庫区)だんらんの家上沢にて活動インタビュー
・【第6回】(西区)デイサービスぱれっとにて活動インタビュー
・【第7回】(須磨区)ことばの道デイサービスにて活動インタビュー
・【第8回】(兵庫区)デイサービス花うさぎにて活動インタビュー
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