みなさま、こんにちは。

本日は、兵庫区の受入施設である デイサービス 【だんらんの家 上沢】にて活動中の前田さん、施設長の石坂さんに取材した内容をご紹介します！
活動の様子や、活動を通しての感想、施設にとって活動者はどのような存在か、などをインタビューでお答えいただきました。

施設担当者　施設長 石坂さん(写真左)
　　　　 活動者　前田さん(写真右) 活動歴１年

　
― まず、活動者の前田さんへ、取材にご協力いただきました。

Q１. 今の施設で活動することになった経緯やきっかけを教えてください

前田さん：
仕事を退職した後、それまで仕事に充てていた時間がぽっかり空いてしまったので、ボランティアなど何かしたいな、と探していた時にこちらの制度を見つけました。
私は施設へ連絡するのにあまり抵抗がなかったので、活動者登録後、いろいろな施設を探したり、見学してみました。こちらの施設は家から歩いて来られることと、外観がお家のようで、家庭的でアットホームな雰囲気に惹かれて決めました。

Q２.　活動内容はどういったことをされていますか？

前田さん：
レクリエーションのお手伝いや、おやつの時間に配膳下膳のお手伝い、利用者さんへのお声掛けなどをしています。決められている活動は２時間ですが、楽しくていつも長い時間いてしまいます。

Q３.　活動して良かったことは？

前田さん：
施設のコンセプトがお名前の通り「だんらんの家」なので、普段の生活の延長のように、気軽に楽しく活動しています。９０代の母がいるのですが、家族間だとどうしても言い方がきつくなってしまったりします。こちらの利用者さんへ対応する時のようにしないといけないな、という気持ちになるので、第三者と接するのも大切だと感じました。

Q４.　活動実施の際に注意や工夫していることはありますか？

前田さん：
出来るだけ利用者さんのお名前を覚えることと、自分に出来ることをやる！ということです。職員の方がする（利用者さんを支えたりする）ことはできないので、あまり出すぎないようにも気をつけています。

Q５.　 他の施設等でも何かご活動されていますか？

前田さん：
（ポイント制度以外の活動として）ボーイスカウトや障害者支援施設でのお手伝いなどを、月に２～３回しています。制度を利用しての活動はこちらの施設だけですが、もっと活動できるので、活動回数を増やしたいです。

Q６.　 これからの活動を始められる方にアドバイスを！

前田さん：
私はホームページから行きたい施設や、自分でも出来そうな活動項目（話し相手等）で募集している施設を探しましたが、同じ説明会に参加した方の中には、インターネット等を使っていない方もいたので、施設の検索が難しければ事務局に相談するのも良いと思います。

― 前田さん、取材にご協力いただき、ありがとうございました。続いて、施設長の石坂さんへ、お話しを伺いました。

Q１. ＫＯＢＥシニア元気ポイントに参加したきっかけを教えてください。

石坂さん：
ボランティアの受入を探していた時にこの制度を知りました。以前来られていた方が来られなくなったので、この制度の活動者さんに来ていただけることになって本当に助かっています。

Q２. 受入活動内容はどういったものですか？

石坂さん：
今来られている前田さんには、レクリエーションの補助や利用者さんへの声掛け、室内での見守りをお願いしています。

Q３. 受入して良かったことは？

石坂さん：
程度は様々ですが、利用者さんに認知症の方が多く、一人一人の対応に時間がかかることがあります。身体介護等は職員がやりますが、職員の手が取られている時に、利用者さんを見守ってくれる目が増えるととても助かります。例えば、トイレに行こうとしたり外に出ようとしている利用者さんがいることを職員に伝えてもらえるだけで、とても助かります。

　

Q４. 活動者さんはどういった存在ですか？

石坂さん：
一緒に支えていただく仲間だと思っています。私たちの施設ではスタッフのお誕生日をそれぞれお祝いするのですが、前田さんのお誕生日の時もスタッフと同じようにお祝いしました。

Q５. 活動受入の際に注意・工夫していることを教えてください

石坂さん：
最初は、お部屋から出ていく利用者さんがいることを職員に伝えてもらうなど、いてくれるだけで助かることを伝えます。ご自身ができる簡単な事から始めていただき、利用者さんのお名前や顔を覚えてもらったり、慣れるまで認知度の軽い方から接してもらったりしています。

Q６. 活動者の受入を検討している施設へアドバイスをお願いします

石坂さん：
活動者の受入が不安であれば、まずは体験していただくのはどうでしょうか。
また、施設としてクリスマスやお盆など、イベントシーズンには必ず人手が必要になると思います。その時にすぐ来てほしいというのは難しいと思いますし、応募など活動者を受け入れるまでに時間もかかりますので、先に活動受入施設登録しておくと、必要な時にすぐに来ていただけて助かると思います。

Q７. はじめて活動される方に向けたメッセージをお願いします

石坂さん：
難しく考えることはありません。お部屋から出ていく人を見てくれるだけでも本当に助かります。まずは利用者さんと一緒に楽しんでいただけたら、と思います。利用者さんは顔がこわばっていると近づいてこないので（笑）、ご自身も楽しんでいただくことから始めるといいと思います。

　

― 石坂さん、施設のみなさま、ご協力ありがとうございました。
今後も活動者のみなさまの参考になるよう、引き続き取材を行いますので､次回もお楽しみに★

今回取材した施設はこちら　→　だんらんの家 上沢

過去の活動インタビュー記事は下記よりご覧いただけます。

・【第1回】（北区）デイサービスtakkにて活動インタビュー

・【第2回】（垂水区）名谷すみれ苑にて活動インタビュー

・【第3回】（垂水区）ハーブテラス星が丘にて活動インタビュー

・【第4回】（垂水区）りらいふ舞子にて活動インタビュー